これから私たち住職、宗教者がなすべきことは、一人ひとりのお話に耳を傾け、特にお墓のことや供養についての悩みに対応していくことです。かつては先祖代々のお墓があり、仏壇があって供養をすることが当然でしたが、少子化、核家族化、家の後継がいないなど、様々な社会変化が起こってきたことにより、家が中心だった供養のあり方が、個人に変わってきたように思われます。
長泉寺では、時代の変化の中で、少しでも皆さまのお手伝いができればと考えています。この先、供養をどうしていけばいいのか、ご本人様の状況や立場をしっかりお聞きし、親身になってご相談に対応させていただくことがいちばんだと思います。お寺の発展ではなく、皆さまに寄り添い、お釈迦様の教えを伝えていけたらといつも感じております。
臨済宗妙心寺派
長泉寺 住職 村山光彦